【シリコンバレー一流プログラマーが教える Pythonプロフェッショナル大全】Pythonの勉強におすすめの良書

Pythonを勉強しようとしている人におすすめできる「シリコンバレー一流プログラマーが教える Pythonプロフェッショナル大全」を紹介します。
目次
シリコンバレー一流プログラマーが教える Pythonプロフェッショナル大全
「シリコンバレー一流プログラマーが教える Pythonプロフェッショナル大全」は、現役でシリコンバレーでソフトウェアエンジニアとして活躍されている酒井潤さんが執筆された書籍です。
この本は、Udemy のベストセラーの人気講座をもとにさらにパワーアップした内容の書籍として発売されました。私が最初にPythonの基礎を勉強したのは上記の酒井さんの Udemy 講座でした。コードの書き方などは酒井さんの講座で学んだことが私のプログラミングスタイルの基礎となっています。
この記事では、本書籍のおすすめできる点などについて紹介していきたいと思います。
目次と概要
「シリコンバレー一流プログラマーが教える Pythonプロフェッショナル大全」は以下のような構成となっています。Lesson 1 ~ 7 が入門編、Lesson 8 で演習があり、Lesson 9 以降が応用編という構成となっています。
- Pythonの基本
- データ構造
- 制御フロー
- 関数と例外処理
- モジュールとパッケージ
- オブジェクトとクラス
- ファイル操作とシステム
- 簡単なアプリケーションの作成にチャレンジ
- コードスタイル
- コンフィグとロギング
- Webとネットワーク
- 並列化
- データ解析
Python の基本であれば Lesson 8 まででも十分な基礎を学ぶことができます。Lesson 9 のコードスタイルは Python らしい Pythonic なコーディングをできるようにするためにも読んでほしい章です。
環境としては Anaconda と PyCharm を使用して紹介がされており、インストール方法についても紹介がされています。PyCharm は無料の Community 版を前提とした書籍になっていますので安心して学習が進められます。
Udemy 講座との違い
この書籍は Udemy 講座をベースにしています。Udemy 講座との違いについても簡単に整理しておきます。
【入門編のカバー範囲はほとんど同じ】
入門編のカバーする領域は Udemy 講座とほぼ同じです。Udemy は動画講座ですので、酒井さんが実際にプログラミングをしながら教えてくれます。動画の方が学びやすい人は Udemy 講座の方がおすすめできます。
酒井さんは、すごくサラサラとプログラムを書いていくので、私は最初に Udemy 講座を学んだ時にはすごいなと感じたことが印象に残っています。
【応用編は Udemy 講座の方が扱う範囲は広い】
応用編がカバーする範囲は Udemy 講座の方が多くなります。Udemy 講座では、データベース、テスト、暗号化、インフラ構築の自動化、GUI (tkinter)、キューイングといった本書では扱われていないより広い範囲を学ぶことができます。また、Python の便利なライブラリやツールや豆知識というセクションもあり辞書的にも役立ちます。
プログラマの仕事では、データベースを扱うことが多いですが SQLite、MySQL、SQLAlchemy の他、MongoDB、HBase、neo4j といった幅広い範囲を扱っており参考になります。また、テストは実際のチーム開発では重要な項目です。
書籍内容 + αでより学んでみたい方は Udemy 講座の受講も検討してみてください。
「シリコンバレー一流プログラマーが教える Pythonプロフェッショナル大全」のおすすめポイント
シリコンバレーで使われている世界トップレベルの技術が学べる
本書では、書籍の冒頭にも記載されている通り「シリコンバレーで使われている世界トップレベルの技術」を学べるように意識されており、世界標準でも通用するコードが書けるようなコツが盛り込まれています。
プログラミングは、最初はうまく書ける人のコードをよく読んで、真似することから始めます。初心者の頃にお手本にしたコードは、プログラミングの質に影響します。
この書籍では、実際にシリコンバレーの企業で働いているエンジニアの書いているコードであるため、お手本としては優れた内容であると思います。Lesson 9 では、コードスタイルについても取り上げられており、よりきれいで Pythonic なコードを書くためのヒントを学ぶことができます。
十分に幅広い領域をカバーしている
本書は、Pythonの基本として必要な十分幅広い領域をカバーしています。Lesson 8 までで、Python の文法としての基本は押さえることができ、以降のコンフィグ、ロギング、Web、並列化といったソフトウェア開発で重要な項目を学ぶことができます。
Lesson 13 のデータ分析については NumPy、pandas、matplotlib、scikit-learnといった主要なライブラリに関して説明されていますが、概要レベルです。より深く学びたい方は「Pythonデータサイエンスハンドブック」などで学ぶのがおすすめです。
データベース、テスト等については本書では扱いがないため、これらについてより広い範囲を学びたい方は Udemy 講座の受講もぜひ検討してみてください。
コラムが今後エンジニアを目指す人の参考になる
本書では「エンジニアのキャリア戦略」というコラムが Lesson の途中に入っています。エンジニアに求められる資質、スキルアップの方法等、酒井さんの経験に基づいた考え方について教えてくれます。
もともと酒井さんは文系出身で英語も得意ではなく、IT とも英語とも縁のないような方だったようです。そこから、シリコンバレーで現役で活躍されるエンジニアになっているため、理系出身者の私から見ると相当努力をされきたのだと想像ができます。私も酒井さんに負けないように知識・スキルを身に着け、色々な領域に目を向けていきたいと思うことができたコラムでした。
文法を扱う Python 書籍は色々とありますが、こういった現場で活躍するエンジニアの考えに触れられる書籍はいいなと感じます。
まとめ
Python学習のおすすめ書籍「シリコンバレー一流プログラマーが教える Pythonプロフェッショナル大全」をご紹介しました。
現役でシリコンバレーにてソフトウェアエンジニアとして活躍されている酒井潤さんが執筆された書籍です。シリコンバレーで使われている世界トップレベルの技術をベースにした Python の書き方について学ぶことができます。
酒井さんは Udemy 講師として活躍をされているため、興味のある講座があればUdemy 講座についても受講してみて欲しいなと思います。




のE資格対策講座を受けてE資格(JDLA-Deep-Learning-for-ENGINEER)を取得.jpg)



