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アイデミー(Aidemy)のE資格対策講座を受けてE資格(JDLA Deep Learning for ENGINEER)を取得

アイデミー(Aidemy)のE資格対策講座を受けてE資格(JDLA Deep Learning for ENGINEER)を取得

アイデミー(Aidemy)の「E資格対策講座」を受講して、E資格(JDLA Deep Learning for ENGINEER)を取得しました。アイデミー(Aidemy)のE資格対策講座の概要や受講・資格取得の際の体験談についてご紹介します。当該講座は厚生労働省の「教育訓練給付制度」の対象にもなっており、私も企業に勤務しながら給付を受けましたので、どういった手続きが必要かについても紹介したいと思います。

E資格(JDLA Deep Learning for ENGINEER)とは

E資格とは正式には「JDLA Deep Learning for ENGINEER」という資格試験です。一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する資格試験となります。JDLAのE資格に関連するホームページはこちらをご確認ください。

私は、JDLA Deep Learning for ENGINIEER 2022 #2で合格しています。

E資格は、国内の人工知能の資格試験としては高い難易度・認知度の試験であると言われています。近年は、ディープラーニングが注目されていることもあることもあり、ディープラーニング理論を理解し、かつ適切な手法を適用して実装ができるということを証明できるため、ディープラーニングに関連する仕事をしたい人には取得をおすすめしたい資格です。

以前、転職活動でレバテックキャリアの転職エージェントの方とお話したことがありますが、E資格取得は転職にもメリットがあると教えていただきました。

JDLA資格には他にもG検定(JDLA Deep Learning For GENERAL)という資格があります。G検定は、Generalと言っているようにディープラーニングの基礎知識というイメージのものです。まずは、G検定を取得して、さらに一歩進んだ具体的な理論の理解、実装方法の習得のステップとしてE資格の取得を目指すのがおすすめです。私は、JDLA Deep Learning For GENERAL 2021 #3で合格して、その次のステップとしてE資格を勉強しました。

G検定は、受験に特に前提条件はなく私は書籍による独学で取得しましたが、E資格受験にはJDLAが認定した教育プログラムを修了する必要があります。私は、アイデミー(Aidemy)のE資格対策講座を受講してE資格を取得しました。E資格認定講座は高額な講座ではあるのですが厚生労働省の教育訓練給付制度を活用でき、費用を抑えて講座を受けることができます。

本記事は少し長い記事になりますので、紹介する内容のポイントをまとめておきます。以下のようなことに興味がある方は是非参考にしていただければと思います。

  • アイデミー(Aidemy)のE資格対策講座の概要が分かります。
  • 実際に、アイデミー(Aidemy)のE資格対策講座を受講してE資格を取得した私の体験談や感想を紹介します。
  • E資格取得のために参考になるおすすめ書籍を紹介します。
  • 厚生労働省の専門実践教育訓練給付制度の利用方法を紹介します。

よくE資格対策講座の比較サイトはあると思いますが、実際にすべてを受講して書いている人はほとんどいないのではないかと想像します。本記事はアイデミー(Aidemy)のE資格対策講座を実際に受けている筆者が書いていますので、これから受講を検討している方に具体的なイメージを持ってもらうのに少しでも参考になればと思います。

アイデミー(Aidemy)のE資格対策講座

アイデミー(Aidemy)E資格対策講座の概要

アイデミー(Aidemy)のE資格対策講座の概要について概要をご紹介します。公式のページについては「JDLA認定プログラムE資格対策講座」を参考にしてください。

シラバス

どのような内容が学べるか気になるかと思います。私が受講した時の大きな流れとしては以下のようになります。※常に進歩している分野ですので現在は変わっていると思います。あくまで私が受講した際の情報である点に注意してください。

  • Pythonの基礎
  • NumPy, MatplotlibといったPythonライブラリの基礎
  • 数学基礎(微分積分、線形代数、確率論・情報理論)
  • 教師あり学習(回帰・分類)、教師なし学習
  • ディープラーニング基礎
  • 生成モデル
  • RNN(回帰型ニューラルネットワーク)
  • CNN(畳み込みニューラルネットワーク)
  • 深層学習の各種適用や関連技術
  • Numpy、Tensorflowの問題集
  • 修了試験、実技試験

最初はPythonや機械学習でよく使用するNumpy, Matplotlibといったライブラリの基礎に関する勉強をします。

数学関連は、活性化関数や勾配計算等に関連するところなので後の各種手法を理解するためにはしっかり理解する必要があります。大学で数学や情報工学を学んだ人であれば比較的簡単なレベルですが、数学があまり得意でないという人は少し大変かもしれません。

その後に、本題の機械学習(教師あり学習、教師なし学習)やディープラーニング関連の講座に進みます。機械学習関連はscikit-learn、ディープラーニング関連はTensorflow/Kerasをライブラリとして使用します。

一部の講座では添削課題があり、実際に自分でプログラムを書きます。書いたコードを提出用Webフォームに張り付けて提出することになっています。最後に、修了試験、実技試験を受けるような流れです。

修了試験については、Web上でのテストで明確な制限時間はありませんでした。また、実技試験についても同様に制限時間があるようなものではなく、具体的なデータを使った問題が提示され、その問題に対する対応策を検討して答える問題と具体的にプログラム実装してコードを提出する問題がありました。提出後に採点がされ、後述する学習環境の一つであるSlack上で点数の回答があり合否が分かります。

修了試験、実技試験に合格すると修了認定に関する連絡がSlack上で送られてきます。ここでやっとE資格の申し込みに必要になる修了者ナンバーが取得できることになります。

学習環境

学習環境としては、AidemyのWebページ上の環境で受講します。プログラミングなどもWeb上で入力して実行できる環境があります。なお、添削問題などはGoogle Colaboratoryを使用するか、自分のローカル環境で実装をしたのちに提出用Webフォームにコードを張り付けて提出します。

チューターや他の受講生とのコミュニケーションはSlackを使用します。受講開始するとSlackの利用方法については案内があり、Slack上で質問などをすることができます。個人用とコミュニティー用が用意されており、コミュニティーの方では他のアイデミー受講生の方が本日の勉強内容を書き込んでいたりしています。また、定期的に受講生(E資格対策講座ではない人も含む)間の交流イベントなどもSlack上で案内があり、モチベーションを保つための仕組みが提供されています。

さらに、バーチャル学習室というオンライン学習空間もあります。「バーチャル学習室」はoVice株式会社が提供するバーチャル空間「oVice(オヴィス)」が活用されています。学習室内では、受講者同士で自由に交流できる自習室や、カウンセリングルームスペースなどがあり、講師が待機している時間では気軽に質問などができます。(参考:Aidemy Premium Plan 「バーチャル学習室」を提供開始

合格保証支援制度とサポート期間

アイデミー(Aidemy)では、独自に「合格保証制度」というものがあります。合格保証制度では、一定の条件を満たした方に、受験開始した日以降に実施される2回目のE資格試験まで継続サポートすることを約束してくれるAidemy Premium独自の制度です。(2回目まではサポートしますということであり、必ず合格を保証しますというわけではないので少し言い過ぎかなと個人的には思ったりもします)

以下は、いつ受講を開始するかのタイムラインになります。

アイデミー(Aidemy)のHPより引用 ※画面記載内容は変わっている可能性があります。

受講開始する期間によってタイムラインAかタイムラインBでのサポート体制かが決まります。ただし、上記は目安でいつでも受講開始できます。上記の時期に講座を受講をしなければならないとか、必ずこの月にE資格を受けなければならないというルールがあるわけではありませんので誤解のないようにしてください。

受講費用について

受講費用については、本記事作成時点で298,000円/3か月(税込 327,800円/3か月)です。受講後8日以内のお申し出で全額返金の保証もあります。

※私の受講当時の価格で、価格は変更されている可能性がありますので、正確にはアイデミー(Aidemy)公式ページや無料オンライン相談会にてご確認ください。

正直高額な講座ですが、後述する厚生労働省の教育訓練給付金制度の対象となっているため、受講を修了すると一部が戻ってくるためお得に受講ができます。

教育訓練給付制度は、普通の会社員の方でも条件を満たせば申請することが可能です。私も企業で働きながらで、教育訓練給付制度を使用して受講しましたので、本記事の以降で記載するこちらで手続き方法についても紹介します。あわせて参考にしていただければと思います。

アイデミー(Aidemy)のE資格対策講座にした理由

E資格対策講座は、アイデミー(Aidemy)だけではなく他にもありますが、私がアイデミー(Aidemy)の講座にした理由を参考に紹介させていただきます。

合格保証制度が魅力

アイデミー(Aidemy)では、E資格の合格保証制度があります。合格保証とは一定の条件を満たした方に、受験開始した日以降に実施される2回目のE資格試験まで継続サポートすることを約束してくれるAidemy Premium独自の制度です。

私は幸いにも1回目で合格することができましたが、E資格の特徴として過去問が公開されていないといったこともあるので、2回目の受験までサポートしてくれるのは非常に心強いと感じました。

アイデミー(Aidemy)企業研修などでも取り入れられている

アイデミーは実際の企業研修などでも取り入れられています。私の所属する企業でもちょうど2022年からアイデミー(Aidemy)の講座を受けることができるようになりました。

ただ、残念ながらE資格関連は含まれていなかったため、私は自分で申し込み、受講して取得しています。企業などでも研修として活用されている点でも安心感がありました。

まずは無料相談会で話を聞いてみよう

E資格の講座は複数あるため、悩む方が多いと思います。まず無料相談会を受けてみることを強くおすすめします。私も無料相談会を受けてお話を聞くことでイメージが具体的になりましたし、話を聞いて印象が良かったためアイデミー(Aidemy)での受講を決定しました。

JDLA認定プログラムE資格対策講座 

上記リンク先へ入ると「オンライン個別相談会を予約する」「今すぐ無料オンライン相談をする」といったボタンがありますので、どちらかのボタンをクリックすると簡単に相談会予約ができます。(どちらもリンク先は同じです)

オンラインかつ土日でも対応があるため会社員の方にもおすすめです。なお、アイデミー(Aidemy)には、E資格対策講座の他にも色々な講座がありますので、もし気になる講座があれば、まずは無料オンライン相談会に参加してみることをおすすめします。

アイデミー(Aidemy)のHPより引用 ※画面構成は変わっている可能性があります。

私が実際に受講した体験談・感想

私が受講した際の体験談や感想を簡単にですがご紹介します。受講のイメージを持つための参考にしていただけるとよいかと思います。

受講期間について

私は2022/6/6に受講を開始し、2022/8/27にE資格を受験して合格しました。アイデミー(Aidemy)のE資格対策講座は、3か月の講座なので期間的に私は少し無理をして受験した形になります。

私は、大学時代が情報工学専攻でかつ機械学習に関連する研究室であり、事前にG検定も取得していましたので、ある程度ベース知識があったことから少し無理をしてチャレンジしました。ただ、無料オンライン相談会でアイデミーの方と話した際には、ある程度前提知識がないような人には6月受講開始で8月受験はおすすめはしていないとおっしゃっていました。

受験前にカリキュラムを全て消化し、修了認定を受けないといけないわけですが、8月に受験する場合は2022/8/5(金)までに認定を取得しなければいけませんでした。認定は毎週金曜日に行われていて私は2022/7/22(金)に認定という感じでした。実質1か月程度で必須講座を受講し、2週間ぐらい復習をしてから修了試験を受けたという状況でした。平日は朝5時に起きて出勤するまで2時間ぐらい勉強し、土日に添削課題など含めてできる限り頑張るという学習方法でした。

多少知識があったとは言っても、CNN、RNNをはじめとしたディープラーニングは知識はあまりなかったため、講座受講、添削課題の提出など含めて結構大変でした…。

私の場合、受講開始が遅れたのは、講座について調べ始めるのが遅かったのが原因で、要は受講開始に関する計画性がなかっただけです…。そのため、皆さん心配はなさらないでください。計画的に3か月かけてしっかり受講するように受講計画をしていただければ十分対応は可能であり、無理をする必要はありません。

ただ、ある程度前提知識がある方であれば、2か月ちょっとでも合格できるということは参考にはなるかなと思います。

講座の内容に対する印象

受講内容に対する個人的な印象について一部ご紹介します。

数学関連について

数学については、機械学習について学ぶために必要な知識が最低限でうまくまとめられていて個人的には分かりやすいと感じました。学生の頃のように難しい数式変換を頑張るというよりは、数式の意味するところを端的に説明してくれている印象でした。

ただ、アイデミー(Aidemy)の方との最終面談で上記感想を伝えたところ他の受講生の方は数学が難しかったという方が多いということでしたので前提知識や得意/不得意により感じ方が違うかもしれません。

添削課題について

添削課題は講座の内容が理解できていれば、それほど難しくはない難易度かなと感じました。ただ、scikit-learnやTensorFlowを使っているところ等はブラックボックスになっている部分もあり、少し難しいと感じる部分がありました。私の場合は、後にこちらで紹介する参考書が役に立ちました。

分からない点は質問すればいいので積極的に活用しましょう。また、添削課題ではコードを張り付けて提出しますが、疑問点を記載する欄もあるのでそこにどんどん疑問点を書くのがおすすめです。

Udemyのような動画主体の講座ではない

私はUdemyの講座も受けて勉強していますので、(名前も似ていることから)勝手に最初は動画主体の講座かなと勘違いしていました。実際のところは、テキスト教材が主体で、動画での講座は一部のみという感じです。

Udemyのような動画講座をイメージされている方は少しイメージが違いますので注意しましょう。

応用技術は結構難しい

CNN、RNN等の技術について基礎だけではなく、これまでにそれらの技術が改善・応用されてきた技術がたくさん出てきます。例えばCNNだけでも、ResNet、WideResNet、DenseNet、EficcientNet、MobileNet等々、他にも生成モデルのGAN、自然言語処理のTransformer、BERT、GPT-n等々、ここに書き始めたらちょっと大変なぐらい色々な技術が出てきます。

しかも、E資格を実際に受けてみて思いましたが、こういった応用技術の特徴や違いに関する問題が結構出ます。

これらの内容は正直難しかったですし、合格した今でもまだ引き続き理解を深める勉強が必要であると感じています。学習時には、技術カウンセリングなどを使用してチューターに質問して理解を深めていくのがおすすめです。

より知識を深めたい方へのおすすめ書籍

Aidemyの講座は十分なコンテンツの内容ですし、技術カウンセリングも受けられますので、他に書籍を購入する必要は全くありませんが、並行して読むとより理解が進むと私が感じた書籍について紹介します。私は、以下書籍を使って理解をより深めることができました。参考にしていただいて必要に応じて購入を検討してもらえるとよいかなと思います。

Pythonによるディープラーニング

Aidemyの講座は、Python、NumPy、Pandas、Matplotlibといったライブラリに関する講座はあるのですが、ディープラーニングのプログラミングで使用されているTensorFlow/Kerasに関する説明は多くありませんでした。

Pythonによるディープラーニング」は、TensorFlowに組み込まれているAPIであるKerasの実装の種類(Sequential/Functional/Subclassing)の違いや一般的なワークフローの使い方等を含めて細かく説明されています。また、CNN、RNN、Transformer、GAN等、Aidemyの講座でも含まれる内容について説明がされているので、学んだ内容をより理解、定着させるのにおすすめできます。

中~上級者向けの本ですが、Aidemyの講座を一通り受けてから読むとすごくわかりやすいと思います。

Pythonデータサイエンスハンドブック

Aidemyではディープラーニング部分は「TensorFlow/Keras」が使用されますが、機械学習(教師あり学習/教師なし学習)の部分は「scikit-learn」を使います。

Pythonデータサイエンスハンドブック」はNumpyやPandas、可視化のためのMatplotlib、機械学習エンジンのscikit-learnといったライブラリについてバランスよく学べる本で、具体例も多く手元に置いておくのにおすすめの書籍です。

ゼロから作るDeep Learningシリーズ

E資格の問題では、実装の穴埋め問題が多く出題されます。実装問題の中には具体的なロジックに関するものがあります。

ゼロから作るDeep Learning」という書籍のシリーズがありますが、これらの書籍では、TensorFlow/Kerasのようなディープラーニングフレームワークの内部でどのように処理が実装されているかを具体的に理解できます。

実装の穴埋め問題を解く際にとても参考になります。といいますか、これらの書籍に記載されているコードが実際に講座を受けているとそのまま出てきました。「ゼロから作るDeep Learning」に出てくる計算グラフの部分とかはE資格の実際の問題としてよく出てくるのでとても参考になると思います。

1は「全般的な機械学習理論と実装」、2は「自然言語処理」、3は「フレームワークの実装」、4は「強化学習」といったものを取り上げています。1を読むだけでもよい勉強になると思います。

厚生労働省の専門実践教育訓練給付制度の利用方法

AidemyのE資格対策講座は、厚生労働省の専門実践教育訓練給付制度の対象となっています。厚生労働省のページはこちらを参照してください。基本的には訓練受講の開始1か月前までに手続きが必要※ですので、余裕をもって手続きすることをおすすめします。

※実際のところは、受講開始前までに手続きできていればギリギリOKのようです。私は動き出しが遅かったので2週間前ぐらいに手続き完了しましたが問題ありませんでした。皆さんは余裕をもって手続きしましょう。

Aidemyの無料相談会でも流れは教えてもらえますので、まずはAidemyのオンライン相談をするのがおすすめです。私もまずはAidemyの無料相談で手続きを教えてもらいました。

JDLA認定プログラムE資格対策講座

上記ページの「オンライン個別相談会を予約する」「今すぐ無料オンライン相談をする」といったボタンがありますので、クリックすると簡単に相談会予約ができます。

申し込み手続き

具体的な申請としては、提出書類として以下を用意してご自身の住所の管轄のハローワークへ行き、提出して申請する必要があります。

  1. 教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票
  2. ジョブカード
    ※ハローワークに連絡し、事前にキャリアコンサルティング(1時間程度)を受ける必要があります。
  3. 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード)
    上記を持っていない場合、パスポート、住民票、健康保険証のうちいずれか2種類
  4. 個人番号(マイナンバー)確認書類
    マイナンバーカード、通知カード、マイナンバー記載のある住民票
  5. 雇用保険被保険者証(コピー可)
    就職されている方で手元にない場合は、ハローワークで企業名を伝えれば調べてもらえます。
  6. 写真2枚(縦3cm×横2.4cm)
  7. ご本人名義の銀行の通帳もしくはキャッシュカード

ポイントとしては、申請前にジョブカードの作成とキャリアコンサルティングが必要という点です。また、手続きに必要な書類も結構あるので注意しましょう。雇用保険被保険者証は企業が保管していて手元にない場合があります。私も手元に見つからなくて焦りましたが、手元になくてもハローワークで企業名を伝えれば調べてもらえますので安心してください。

いずれにしても、まずはご自身の住所を管轄するハローワークを調べて直接電話して、専門実践教育訓練給付制度を申込したいことを伝えましょう。ジョブカード作成支援予約の窓口を案内してくれて、キャリアコンサルティングの予約などが行えます。

ジョブカードの様式はこちらが案内されるかと思います。必要な様式などはジョブカード作成支援予約窓口の方が教えてくれます。ちなみに私が指定されたのは以下でした。皆さんの就業状況によりシートが異なる可能性がありますのでご注意ください。正確には窓口の方に確認するようにしましょう。

  • キャリアプランシート 様式1-1(就業経験がある方用)
  • 職務経歴シート 様式2
  • 職業能力証明(免許・資格)シート 様式3-1
  • 職業能力証明(学習歴・訓練歴)シート 様式3-2

なお、キャリアコンサルティングと申込手続きは同日にハローワークにて実施することも可能です。ただ、半日程度は時間を確保しておくべきであることと、平日に行く必要がありますので働いている方はうまく日程をご調整ください。

私の場合は、午後半休をとって午後一にキャリアコンサルティング(1時間程度)、終わった流れで申請手続きというようにしました。半日いっぱいはかかりましたので、時間に余裕を見ておくことをおすすめします。

申し込みが完了すると、受給資格者証というものがもらえます。ここまで手続きできれば後は受講を開始できます。なお、Aidemyでの申込時には給付金制度を使用する旨を伝えるのを忘れないようにしてください。

受講後の申請手続き

上記は受講資格を取得しただけですので、その後しっかりと受講を修了する必要があります。講座の受講を修了すると受講終了日から2週間後ぐらいを目途に申請に必要な書類がアイデミー(Aidemy)から送付されてきます。

給付のための申請に必要な書類は以下のようなものになります。こちらは受給資格申し込みの際にハローワークでも説明してくれて、必要書類一覧が記載された書類ももらえますのでご安心ください。申請期間についてもその記載されているの注意ください。

  1. 教育訓練給付金受給資格者証(ご本人の顔写真付きの書類)
  2. 教育訓練給付金(第101条の2の7 第2号関係)支給申請書(学校にて交付)
  3. 教育訓練給付(第101条の2の7 第2号関係)受講証明書 or 修了証明書(学校にて発行)
  4. 教育訓練にかかる領収書(学校にて発行)
  5. 返還金明細書(返還金があった場合のみ学校にて発行)
  6. 教育訓練経費等確認書(申請時交付)
  7. 報告様式調査票(申請時交付)
  8. 理由説明書(在職中の方が郵送申請する場合・申請時交付)

①は申請時に受け取れる資格者証です。②~⑤については受講した学校にて発行されます。④⑤は原本の提出が必要です。また、⑥~⑧については、申請時に書類を受け取れますのでなくさないように注意しましょう。在職中の方は、理由説明書をつけると郵送申請できるので便利です。

追加給付金の申請方法

給付申請が終わると領収書原本などが返却されてきます。その際に「追加給付金申請のご案内」が添付されてきます。この追加給付金申請を実施することでさらに追加の給付金を取得することができますので、忘れずに申請するようにしましょう。

追加給付金の案内には給付を受けるための条件として以下のように記載があります。

<追加給付金を受けるための条件>【第4次産業革命スキル習得講座】

  1. 教育訓練の受講を修了したこと
  2. 教育訓練が目標としていたスキルの習得(ITスキル標準レベル4相当)
  3. 雇用保険に加入している状態であること(もしも1・2の条件を満たした後に転職する場合は、教育訓練受講修了後1年以内に就職し、雇用保険に加入すること)

上記を満たすことで追加申請ができます。まず受講が終了していれば1は満たしています。また、2のITスキル標準レベル4相当とありますが、ITスキル標準レベル4とはIPAのページで定義を確認することが可能です。

具体的に有名どころのIPA資格でいうと「データベーススペシャリスト試験」のようなスペシャリスト系の資格がレベル4に相当します。また、応用情報技術者はレベル3、基本情報技術者はレベル2に相当します。

なお、E資格についてですが、修了時に発行してもらえる「第四次産業革命スキル習得講座 修了証」に「ITスキルレベル標準レベル4相当の業務を遂行するためのスキルを有するものであることを証明します。」と記載がありますので、E資格もレベル4相当ということになります。

では、具体的に追加申請の期間と必要な書類について紹介します。

申請期間:3つの条件を満たした日の翌日から1か月以内

申請に必要な書類(郵送も同様)

  1. 教育訓練給付金受給資格者証(顔写真付きの書類)
  2. 教育訓練給付金(第101条の2の7第3号関係)支給申請書
  3. 専門実践教育訓練修了証明書の写し
  4. 全期間の支払いが確認ができる領収書(原本)
  5. 教育訓練経費等確認書
  6. 報告様式調査票
  7. 修了証明書の写し(レベル4相当を習得した場合、経済産業省が示す様式に沿った「修了証」が「専門実践教育訓練修了証明書」とは別に教育訓練施設から発行されます)
  8. 理由説明書

申請期間には1か月以内とあります。私は若干初回手続きが遅れてしまったので、3つの条件を満たした日の翌日からで計算すると1か月を超過してしまいましたが給付はしてもらうことができました。皆さんは、可能な限り早く申請するようにしましょう。

書類についてですが①~⑥と⑧については、領収書原本等が返却されるときについてきます。追加で用意するものは⑦になりますが、こちらはAidmyの講座をしっかりと修了していると最初の申請時に添付した「専門実践教育訓練修了証明書」とは別に「第四次産業革命スキル習得講座 修了証」という表彰状のような証明書が届いているはずです。なお、⑧については初回申請時と同じく在職中の方は郵送で申請できるものなので有効活用しましょう。

②の申請書について「事業主の証明」欄という部分がありますが、こちらは所属会社にて記載してもう必要があります。私は最初空欄で提出してしまい一度不備ということで返送されてしまいましたので皆さんは注意してください。会社への依頼方法は各企業により異なるかと思いますので、お勤め先の人事等に相談してもらうといいかと思います。

上記を書類を添付した上で申請、受理されると追加分の給付金が受け取れます。是非しっかり手続きして給付金を受け取りましょう。

以上が、厚生労働省の専門実践教育訓練給付制度の手続きの概要です。自分のスキルアップのためにこういった制度は積極的に使うべきだと思っています。参考にしてもらえればと思います。

まとめ

アイデミー(Aidemy)のE資格対策講座を受講し、E資格を取得しましたので、私の経験談を含めて紹介させていただきました。また、厚生労働省の専門実践教育訓練給付制度も活用しましたので、申請の流れなどを紹介させていただいています。

JDLA認定プログラムE資格対策講座 

E資格は、近年注目されているAI領域の技術力を証明するための資格として非常におすすめできます。

E資格に限らずですが、アイデミー(Aidemy)には、各種講座が用意されています。まずは、オンライン無料相談会で話を聞いてみることをおすすめします。簡単に予約でき土日でも対応しているため、まずは無料相談会で話を聞いてみましょう。

アイデミー(Aidemy)にはE資格対策講座以外にも多くの講座があります。うまく活用し、AIに関わるような技術・スキルを身に着けて人的資本価値を高めていきましょう!

E資格認定講座以外にもAidemy Premiumには色々な講座がありますが、受講料は高いですし受講終了後にどこまでできるようになるかのイメージができず悩まれる方もいらっしゃるかと思います。以下にAidemy Premium卒業生の声というページがありましたので、参考にしてみていただくとよいかと思います。

Aidemy Premium卒業生の声